○場所情報コードとは?
場所情報コードとは、特定の地点の位置情報を皆で整備・共有するための新たな基盤です。ある地点がどんな場所で、どんな情報が提供されているのかを、場所情報コードをキーとして呼び出すことができます。
場所情報コードは、通信分野で使われるucodeを利用します。このucodeに位置による分類を加えることで「○○の位置にある△△」のように、固定された地点を識別し更にその地点の情報を結び付ける仕組みを構築しました。それにより、特定の地点とその周囲の情報を効率的に呼び出すことができるようになります。
また、媒体の種類によらずコードだけで位置を表現することができるため、通信を行わずに概略の位置を把握したり、屋内外で位置情報をシームレスに扱えるようになります。
具体的な場所情報コード仕様の概略を図1に示します。国土地理院では、申請された緯度・経度・高さ(階層)に従って、場所情報コードを発行します。同じ緯度・経度・高さに複数のコードができた場合は、最後の「連番」で区別します。なお、高さについては、建物の階数(その地点が何階か)を地下50階を0とする階層に変換してコード化します(屋外の場合は、屋外を表す特殊コードになります)。
場所情報コードの詳細については「位置情報基盤整備のためのガイドライン」をご覧下さい。
場所情報コード仕様の概略
○どのような地点が対象になるのか?
場所情報コードは、特定の地点の位置情報を皆で共有するためのものですので、公共の施設や商業施設の出入り口など、地面に対し固定されていて、皆が立ち入りでき、かつ誰もが同じ所だと思える目印となるものがあるような地点が対象となります。
目印は、人との待ち合わせができる程度の大きさ・詳しさを目安として下さい(例えば、渋谷駅の「忠犬ハチ公像」など。「渋谷駅」だけだと待ち合わせを行うには広すぎます)。また、固定された地点を対象としますので、公共で使われるものでもバスなどは対象になりません。
○論理場所情報コードとは?
場所情報コードは、固定された地点を位置による分類により「○○の位置にある△△」のように識別するコードですが、「○○の位置」だけを同様のコードで表現したものを「論理場所情報コード」と呼びます。
論理場所情報コードは緯度・経度・高さが決まれば自動的に決まるため、申請・発行の手続きは不要です。
○論理場所情報コードを調べる
地理院地図より、表示した位置の論理場所情報コードを調べることができます。
地理院地図のツールを利用
論理場所情報コードを調べたい場所を画面中央(十字の記号)に表示し、右上にある「機能」->「ツール」->「場所情報コード」の順番にクリックすると、その場所の屋外での論理場所情報コードが表示されます。屋内の場合は、プルダウンメニューで高さ(階層)を選択し、再計算させて下さい。
論理場所情報コードを表示